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転職エージェントとの初回面談|流れ・持ち物・聞かれること
① 初回面談とは? 形式と位置づけ
初回面談は、転職エージェントに登録したあと、担当者(キャリアアドバイザーなどと呼ばれます)と話す最初の場です。サービスによっては「キャリア面談」「カウンセリング」などと呼ばれることもあります。担当者はこの場で、これまでの経歴や希望条件を聞き取り、どんな求人を紹介するか、どんなサポートが必要かを考えます。
知っておきたいのは、初回面談は企業の採用面接(選考)ではないということです。合否が出る場ではなく、担当者と情報をすり合わせるための打ち合わせに近いものです。上手に話そうと構えるより、今の状況や考えを正直に伝えるほうが、その後に紹介される求人の質につながります。
面談の形式と所要時間
| 形式 | 特徴 |
|---|---|
| オンライン(ビデオ通話) | 自宅などから参加できる。顔を見ながら話せるが、通信環境や話す場所の準備が要る |
| 電話 | 移動や画面の準備がいらない。資料を見せながら話すことは難しい |
| 対面 | オフィスなどに出向いて話す。移動の時間はかかるが、じっくり話しやすいと感じる人もいる |
どの形式で行うかはサービスによって異なり、選べる場合もあれば、決まっている場合もあります。所要時間もサービスや相談の内容によって異なるため、案内に書かれた目安を確認し、前後の予定には余裕を持たせておくと安心です。仕事をしながら活動している場合は、平日の夜や週末に対応しているかどうかも、日程を決める前に確認しておきましょう。
費用はかかる?
転職エージェントの多くは、法律上の「有料職業紹介事業」にあたります。厚生労働省の案内によると、有料職業紹介事業は厚生労働大臣の許可制です。ここでいう「有料」とは、事業者が手数料を受け取れる事業という意味で、手数料を支払うのは主に求人を出す企業の側です。
都道府県労働局の案内によると、有料職業紹介事業者が求職者から手数料を受け取れるのは、芸能家・モデルや、一定の条件を満たす経営管理者・科学技術者・熟練技能者など、ごく一部の職業に限られています。それ以外では、名目を問わず、求職者から手数料などを受け取ってはいけないとされています。つまり、一般的な転職エージェントの利用で、求職者が面談や紹介の費用を負担することは基本的にないと考えてよいでしょう。
- 職業紹介事業者は、求職の申込みを受けたあと、手数料に関する事項などを求職者に明示することになっています。届いた案内を見返しましょう
- 厚生労働省職業安定局の「人材サービス総合サイト」では、職業紹介事業者などの情報を検索できます
- 説明に納得できないまま、支払いや契約に応じる必要はありません
② 面談の前に準備しておくとよいこと
初回面談は準備なしでも受けられますが、少し整理しておくだけで、話がぐっと具体的になります。立派な資料をそろえる必要はありません。次の4つを、メモ程度にまとめておくとよいでしょう。
これまでの経歴を整理する
勤務先・在籍期間・雇用形態・担当した仕事の内容・身につけたことを、時系列で書き出しておきます。正社員に限らず、契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなどの経験も、仕事の内容が伝われば大切な材料になります。数字で表せる実績があれば添えておくと、担当者が求人を探すときの手がかりになります。
職務経歴書については、一般に、未完成の段階でも相談を受け付けているサービスが多いとされています。面談のなかで書き方の相談ができる場合もあるので、「書類ができていないから申し込めない」と考える必要はありません。書き方の基本は職務経歴書の書き方の基本、経歴の棚卸しの方法は自己分析のやり方|転職前のキャリアの棚卸しにまとめています。
希望条件に優先順位をつける
仕事内容・年収・勤務地・勤務時間や休日・在宅勤務の可否・雇用形態など、希望はいくつもあるはずです。すべてを同じ重さで伝えると、担当者もどこを優先すべきか判断できません。「譲れない」「できれば」「こだわらない」の3段階に分けておくと、伝えやすくなります。
転職の時期の目安を考えておく
「3か月以内に決めたい」「良い求人があれば動きたい」など、おおよその時期を考えておきましょう。今の仕事を続けながら活動するのか、すでに退職しているのかによっても、進め方は変わります。この点は転職活動は在職中・退職後どちらがいい?で比較しています。
転職を考えた理由をメモしておく
面談では、多くの場合、転職を考えた理由を聞かれます。「人間関係がつらい」「評価に納得できない」など、そのままでは言いにくい理由でも、担当者には本音に近い形で伝えたほうが、次の職場選びに生かしてもらいやすくなります。企業の面接でどう伝えるかは、そのあとで考えればよいことです。言い換え方は転職理由の伝え方で詳しく紹介しています。
- 職歴(勤務先・期間・雇用形態・仕事内容)を時系列でメモした
- 希望条件を「譲れない/できれば/こだわらない」に分けた
- 転職したい時期の目安と、今の状況(在職中かどうか)を整理した
- こちらから聞きたいことを書き出した(④を参照)
- オンラインの場合は、通信環境・カメラ・マイク・話す場所を確認した
③ 面談で聞かれやすいこと
聞かれる内容はサービスや担当者によって違いますが、一般的には次のような項目が中心になります。どれも、担当者が求人を探したり、サポートの方針を決めたりするための質問です。
| 聞かれやすいこと | 担当者が知りたいこと |
|---|---|
| これまでの経歴・仕事内容 | どんな経験やスキルがあり、どんな求人と合いそうか |
| 転職を考えた理由 | 次の職場で避けたいこと、大事にしたいこと |
| 希望条件 | 仕事内容・年収・勤務地・働き方などの優先順位 |
| 転職の希望時期・今の状況 | どのくらいのペースで進めるか、在職中か離職中か |
| 今の年収・希望する年収 | 紹介する求人の条件の目安 |
| 他のサービスの利用状況・応募状況 | 同じ企業への重複応募を避けるため、進み具合を把握したい |
答えに迷う質問があっても、「まだ決めきれていません」「ここは相談したいです」と正直に伝えてかまいません。初回面談は、考えを整理する場でもあります。担当者と話すなかで、自分の希望がはっきりしてくることもあります。
④ こちらから聞いておくとよいこと
初回面談は、担当者があなたを知る場であると同時に、あなたがそのサービスを知る場でもあります。面談の終わりに「何か質問はありますか」と聞かれることも多いので、次のようなことを確認しておくと、その後の使い方を判断しやすくなります。
- 紹介できる求人の傾向——どんな業界・職種・地域・雇用形態の求人を多く扱っているか
- サポートの範囲——書類の添削、面接の日程調整、条件面の仲介などを、どこまでしてもらえるか
- 連絡の頻度と手段——電話・メール・専用のアプリなど、どの手段で、どのくらいの頻度で連絡が来るか
- 面接対策の有無——模擬面接や、応募先ごとの面接の傾向の共有があるか
- 応募の進め方——応募先に書類を出す前に、本人の意思をどのように確認するか
特に連絡の手段と頻度は、最初に希望を伝えておくと、あとで負担に感じにくくなります。「平日の日中は電話に出られないので、メールでお願いします」のように、具体的に伝えておきましょう。
面接でよく聞かれる質問は、転職の面接でよく聞かれること・対策で紹介しています。
⑤ 服装・持ち物の考え方
服装
案内に服装の指定がある場合は、それに従います。指定がない場合は、清潔感のある服装であれば足りるとされることが多いようです。初回面談は選考ではないため、スーツでなければならないということは一般的にはありませんが、迷う場合は、えりのあるシャツなど落ち着いた服装を選んでおくと安心です。仕事帰りに参加するなど、服装について気になることがあれば、事前に担当者へ確認しておくとよいでしょう。
オンラインの場合も、カメラに映る範囲の身だしなみは整えておきましょう。部屋の様子が映り込むのが気になる場合は、背景をぼかす機能などを使うのも一つの方法です。
持ち物
持ち物も、まずは案内に書かれているものを用意します。指定がない場合、一般的には次のようなものがあると話を進めやすくなります。
| 持ち物 | ポイント |
|---|---|
| 職務経歴書・履歴書(あれば) | 事前にデータで送るよう求められることもある。未完成でも、手元にあれば話が具体的になる |
| 経歴・希望条件のメモ | ②で整理したもの。話の抜け漏れを防げる |
| 筆記用具・メモ帳 | 紹介された求人やアドバイスを書き留める |
| 予定が分かるもの | 次の連絡や面接の日程を、その場で相談できる |
| 本人確認書類など | 求められた場合のみ。案内を確認する |
オンラインの場合は、開始の少し前に接続や音声を試しておくと、当日あわてずにすみます。
⑥ 面談後の流れ
初回面談のあとは、一般的に次のような流れで進みます。期間や進み方は、希望条件や選考の状況によって大きく変わります。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 求人の紹介 | 面談の内容をもとに、担当者から求人が紹介される。興味がある・ないを理由とあわせて伝えると、次の紹介が希望に近づきやすい |
| ② 応募 | 応募したい求人が決まったら担当者に伝え、担当者を通して応募書類を提出する |
| ③ 書類選考・面接 | 日程の調整は担当者が行う。面接前の対策や、面接のあとに企業側の評価を伝えてもらえることもある |
| ④ 内定・条件の仲介 | 内定が出たら、年収や入社日などの条件について、担当者を通して企業とやり取りする |
面談のあと、すぐにいくつも求人が届くこともあれば、なかなか紹介がないこともあります。紹介が少ない場合は、そのサービスが扱う求人と、自分の希望している分野がずれている可能性もあります。担当者に希望を伝え直したり、別の種類のサービスを検討したりするのも一つの方法です。特定の業界や職種に絞ったエージェントについては業界・職種特化型の転職エージェントとは?で紹介しています。
全体の期間の目安や、スケジュールの立て方は転職活動の平均期間とスケジュールの立て方を参考にしてください。
⑦ 注意しておきたいこと
本音を伝える
希望条件や転職の理由を、遠慮して建前で伝えてしまうと、紹介される求人もずれていきます。「年収はこれより下がると難しい」「この働き方は避けたい」など、言いにくいことほど最初に伝えておくほうが、結果的に遠回りを減らせます。
複数登録するなら、管理まで考える
複数のエージェントに登録すると、扱う求人の幅が広がり、担当者の意見を比べやすくなります。一方で、面談や連絡はその数だけ増えます。応募した企業と、どのサービスを通したかを記録し、同じ企業に重複して応募しないよう気をつけましょう。他のサービスも使っていることは、各社の担当者に伝えておくと行き違いを防げます。考え方は転職エージェントの使い方|複数使うべきかで解説しています。
個人情報の扱いを確認する
都道府県労働局の案内によると、職業紹介事業者は、求職の申込みを受けたあと、求職者の個人情報の取扱いや苦情の処理に関する事項などを、求職者に明示することになっています。登録時に届いた案内や、各社のプライバシーポリシーに目を通しておくと安心です。応募書類がいつ、どの企業に提出されるのかも、面談で確認しておきましょう。
合わなければ、変えてもよい
話がかみ合わない、紹介される求人が希望からずれている、と感じたら、まずは希望を伝え直してみましょう。それでも改善しなければ、担当者の変更を相談したり、別のサービスを試したりしてかまいません。登録したサービスで転職先を決めなければならない、という決まりはありません。ハローワークなど、ほかの相談先も含めた違いは、転職エージェントとハローワークの違い・使い分け方で整理しています。連絡を断りたいときの伝え方は、転職エージェントの断り方にまとめています。
広告主の紹介によると、ユメキャリAgentは、大手企業の現役の面接官が運営する転職エージェントです。どのサービスを使う場合も、初回面談でサポートの範囲や進め方を確かめてから、続けて使うかどうかを考えると安心です。サービスの内容や対象、利用の条件は、公式サイトでご確認ください。
ユメキャリAgentについて見てみる →📌 まとめ
- 初回面談は選考ではなく、担当者と経歴や希望をすり合わせる場。形式(オンライン・電話・対面など)や所要時間はサービスによって異なる
- 法律上、求職者から手数料を受け取れるのはごく一部の職業に限られ、一般的な利用で費用を負担することは基本的にない
- 経歴・希望条件の優先順位・転職時期の目安・転職理由をメモしておく。職務経歴書は未完成でも相談できることが多い
- 求人の傾向、サポートの範囲、連絡の頻度と手段、面接対策の有無は、こちらから確認しておく
- 服装・持ち物は案内の指定に従い、指定がなければ清潔感を意識すれば足りるとされることが多い
- 本音で伝え、個人情報の扱いを確認し、合わなければ担当者の変更や別のサービスも検討してよい
- 厚生労働省「職業紹介事業制度の概要」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/haken-shoukai01.html - 石川労働局「職業紹介事業の概要」(手数料、求職者への明示事項)
https://jsite.mhlw.go.jp/ishikawa-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/roudousha_haken/syoukai_gaiyou.html - 厚生労働省「労働者派遣事業・職業紹介事業・募集情報等提供事業等」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/index.html - 厚生労働省職業安定局「人材サービス総合サイト」
https://jinzai.hellowork.mhlw.go.jp/JinzaiWeb/GICB101010.do?action=initDisp&screenId=GICB101010
※2026年10月時点で確認した内容です。制度や運用は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
※この記事は、初回面談の進み方や準備について、公的機関の情報とよく見られる例をもとにまとめた一般的な内容です。面談のやり方や受けられる支援は、会社や担当する人ごとに違いがあります。利用の際は、各社の案内で最新の条件を確かめたうえでご判断ください。