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最終出社日と退職日の違いと決め方|有給消化・引き継ぎ・会社に返すもの・受け取るもの

サイト管理人
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転職1回・転職活動3回を経験。実体験をもとに情報をお届けします。
退職が決まると、「最終出社日はいつにするのか」「退職日とは何が違うのか」という疑問が出てきます。有給休暇を使うなら、最後に出社する日と退職する日はずれますし、その日付によって、社会保険の切り替え、会社に返すもの、会社から受け取る書類の段取りも変わります。この記事では、最終出社日と退職日の違い、退職日の決め方、有給休暇、社会保険の資格喪失日、引き継ぎ、返すものと受け取るものを、e-Gov法令検索・厚生労働省・日本年金機構・協会けんぽの案内で確認できた範囲でまとめました。「この日にするのがよい」という判断はしません。退職の切り出し方は退職の切り出し方・円満退職のコツ、引き止められたときは退職を伝えたら引き止められたとき、有給休暇の基本は内定後の入社時期交渉・有給消化のコツで扱っています。
⚠️ はじめにお読みください
2026年10月時点で、e-Gov法令検索(民法・労働基準法・所得税法)、厚生労働省、日本年金機構、協会けんぽの案内から読み取れた内容を整理した、一般的な情報です。この記事は、あなたの退職日や有給休暇の扱いについて判断するものではなく、法律相談でもありません。手続きや返すもの・受け取る書類は、就業規則、雇用契約の内容、加入している健康保険(協会けんぽか健康保険組合か)などで変わります。なお、「最終出社日」を定めた条文や公的な案内は、確認した範囲では見つかりませんでした。一般的な呼び方として使っています。ご自身の場合は、会社の人事・総務、総合労働相談コーナー、年金事務所、健康保険の窓口などでご確認ください。

① 最終出社日と退職日は、何が違うのか

「最終出社日」は、最後に仕事のために出社する日を指して使われる言葉で、「最終出勤日」「最終勤務日」とも呼ばれます。一方、「退職日」は、会社との雇用契約が終わる日、つまり社員としての籍がなくなる日です。この2つは、同じ日になることも、ずれることもあります。法律や手続きの上で基準になるのは、主に退職日です。年次有給休暇の権利が消えるのも、社会保険の資格を失う日が決まるのも、退職日が出発点でした(第3章・第4章)。

パターン 最終出社日と退職日の関係(一般的な例)
同じ日有給休暇を使わず、最後に出社した日にそのまま退職するとき
退職日が後(有給休暇を使う)最終出社日の翌日から退職日までを有給休暇にあてるとき。この間も、退職日までは会社に籍があります
退職日が後(休日を挟む)退職日が月末などの休日にあたり、最後の出社がその前の出勤日になるとき

たとえば「○月末で辞めます」とだけ伝えると、会社は「月末が最終出社日」と受け取り、本人は「月末は退職日で、その前に有給休暇を使う」つもりだった、という行き違いが起こり得ます。「最終出社日」「有給休暇を使う期間」「退職日」を分けて伝えると、食い違いを減らしやすくなります。

📝 資格喪失日とは
  • 健康保険・厚生年金保険の被保険者でなくなる日です。退職の場合は「退職日の翌日」とされています(日本年金機構の案内)

② 退職日の決め方|申し出の期限と、決める前に確認したいこと

退職日を決める出発点は、会社の就業規則です。厚生労働省の「確かめよう労働条件」(退職、解雇、雇止めなど)は、一般的に就業規則などに退職の手続が定められているとしたうえで、任意退職では、会社に仕事の引継ぎや人員体制の検討などが必要になるのが一般的なので、一定の予告期間を見込んだ手続をとることが求められる、と説明しています。法律では、民法第627条第1項が、期間の定めのない雇用(無期雇用)について次のように定めています。

📖 民法 第627条 第1項(2026年10月時点のe-Gov掲載の条文)

「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」

厚生労働省の同じページでも、期間の定めのない労働契約では原則として2週間前までに申し入れると説明されています。就業規則に定める期間(たとえば1か月前)との関係は、公的な案内の中でも見解が分かれる部分があります。民法第628条など期間の定めのある雇用のルールとあわせて、退職を伝えたら引き止められたときで整理しています。

退職日を決める前に確認したいこと

日付の組み立て方(逆算の一例)

  1. 転職先の入社日を確認し、その前の日までに退職日が来るようにする
  2. 有給休暇の残日数から、最終出社日を決める。最終出社日の翌日から退職日までのうち、会社の休日を除いた出勤日の数が、使う有給休暇の日数になる
  3. 最終出社日までに引き継ぎが終わるかを確認する。足りないときは、有給休暇の使い方や退職日を上司と話し合う
  4. 就業規則の申し出の期限に間に合うかを確認し、退職願・退職届に日付を書く

在職中に転職活動を進めるか迷うときは転職活動は在職中・退職後どちらがいい?もご覧ください。

③ 有給休暇を使うとき|最終出社日と退職日がずれる

年次有給休暇は、労働基準法第39条に定められた制度です。同条第5項は、会社は有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならないとし、請求された時季に与えることが事業の正常な運営を妨げる場合は、他の時季に与えることができる(時季変更権)と定めています(e-Gov法令検索で確認)。退職の場面について、厚生労働省の「確かめよう労働条件」(年次有給休暇)には、次の説明があります。

📝 退職と年次有給休暇(厚生労働省の案内より・2026年10月時点で確認)
  • 労働者が会社を退職した場合、退職日をもって年次有給休暇の権利は消滅するとされています
  • 退職間近に、残っている年休をすべて使い切って退職したいという申請があった場合は、退職をもって年休権が消滅することから、会社は時季変更権を行使できず、取得を認めるほかないと説明されています
  • 会社側が、引き継ぎなどを理由に退職日を遅らせるよう打診することがありますが、これに応じるかどうかは労働者に委ねられている、とされています

日付に置き換えると、有給休暇を使う場合は、最終出社日の翌日から退職日までを有給休暇にあてる形で、2つの日付がずれることになります。ただし、実際の日程は引き継ぎの状況や会社との話し合いで決まる場面も多く、この記事は個別のケースの可否を判断するものではありません。話がまとまらないときは、第7章をご覧ください。

④ 社会保険の資格喪失日|基準は「退職日の翌日」

日本年金機構の案内では、従業員が退職したとき、事業主(会社)が「被保険者資格喪失届」を提出するとされ、提出時期は事実発生から5日以内と示されています。資格喪失年月日は、退職などの場合は「退職日の翌日」とされ、例として「3月31日付けで退職した場合、資格喪失日は4月1日」と書かれています。つまり、切り替えの基準になるのは最終出社日ではなく退職日で、有給休暇を使って最終出社日を早めても、退職日が同じなら資格喪失日は変わりません。

月末に退職するか、月の途中で退職するか

日本年金機構のQ&A「月の途中で入社したときや、退職したときは、厚生年金保険の保険料はどのようになりますか。」(2025年9月1日更新)には、保険料は資格喪失日が属する月の前月分まで納める必要があり、月の「末日」に退職した場合は、翌月1日が資格喪失日になるため、退職した月分までの保険料を納める必要がある、と書かれています。

退職日(例) 資格喪失日 厚生年金保険料の対象(案内の考え方による)
月の途中(10月30日)10月31日資格喪失日が属する10月の前月、9月分まで
月の末日(10月31日)11月1日退職した月、10月分まで

日付は説明のための例です。同じ案内には、月の末日に退職した場合は、給与計算の締切日によって、退職時の給与から前月分と当月分の被保険者負担分が控除される場合がある、とも書かれています。これは厚生年金保険料の案内で、健康保険の保険料の扱いは加入先(協会けんぽ・健康保険組合)の案内で確認してください。どちらの退職日が負担が軽いかは、入社日や退職後の保険料などでも変わるため、この記事では判断しません。

資格喪失日が「退職日の翌日」なので、転職先の入社日を退職日の翌日にすれば、日付の上では加入に空きが生じにくくなります(一般的な考え方)。日が空くときは国民年金・国民健康保険の手続きが必要になることがあり、長野労働局のガイドでは、どちらも退職日の翌日から14日以内に住所地の市町村役場で手続きと示されています。詳しくは入社時に必要な書類と手続き、退職後の国民健康保険と国民年金をご覧ください。

⚠️ 病気やけが、出産などで休んでいるとき
協会けんぽの案内では、傷病手当金は、資格喪失の日の前日(退職日等)までに被保険者期間が継続して1年以上あり、その前日に傷病手当金を受けているか受けられる状態であれば、資格喪失後も引き続き支給を受けられるとされています。出産手当金や育児休業給付金も、退職日の決め方が関わる場合があります(育休中に転職・退職を考えるとき)。該当する方は、退職日を決める前に、加入している健康保険やハローワークに確認してください。

⑤ 引き継ぎの進め方|何を、どの順で整理するか

厚生労働省の「確かめよう労働条件」には、引継ぎや人員体制の検討などが会社に必要になるのが一般的、という説明があります(第2章)。一方、引き継ぎの内容や範囲、期間を定めた公的な資料は、確認した範囲では見つかりませんでした。以下は一般的な備えとしての整理で、職種や会社の事情によって進め方は大きく変わります。

日程は、次の順で組むと整理しやすくなります(一般的な例)。

  1. 退職の意思を伝えた時点で、上司と、引き継ぐ範囲と最終出社日を確認する
  2. 担当業務を書き出し、「最終出社日までに終えたいもの」「後任や他の人に任せるもの」「会社として判断が必要なもの」に分ける
  3. 引き継ぎ資料を作り、上司や後任に見てもらう時間を残す
  4. 最終週は、質問への対応、データや書類の整理、貸与品の返却の準備にあてる

後任が決まっていない場合は、誰が読んでも分かる資料を残し、上司に業務の全体像を説明しておく、という区切り方もあります。「後任が決まるまで退職日を延ばしてほしい」と言われたときは、退職を伝えたら引き止められたときで整理した公的な案内も参考にしてください。会社の資料や顧客情報を、許可なく個人のメールや記憶媒体に移して持ち出すことは、就業規則や秘密保持の定めに触れるおそれがあります(一般的な注意)。

⑥ 会社に返すものと、会社から受け取るもの

「返すもの」と「受け取るもの」を分けてリストにしておくと、漏れを減らしやすくなります。返却物は会社ごとに異なるため、一般的な例と、公的な案内で確認できた範囲を分けて示します。

会社に返すもの ポイント
健康保険の資格確認書(有効期限内のもの)協会けんぽ石川支部の案内(2025年12月)では、従来の健康保険証、資格情報のお知らせ、有効期限が切れた資格確認書は返却不要で自分で破棄し、有効期限内の資格確認書は扶養の家族分も含めて勤務先へ返却するとされています。資格確認書が使えるのは退職日までで、翌日以降に誤って使うと、協会けんぽが負担した医療費の返還が必要になるとされています。健康保険組合の場合は、組合の案内で確認してください
社員証、パソコンなどの貸与品、鍵、制服、会社の書類・データ一般的な例です。データの扱いも含め、会社の指示に従います。立替金などの精算が残っていないかも見ておきます

返却物は自分でもリストを作り、上司や人事と照らし合わせておくと安心です(一般的な備え)。

会社から受け取るもの 何のためか・確認できた内容
雇用保険被保険者証長野労働局のガイドでは、「次の勤め先で雇用保険に加入するため」の書類とされています
離職票(-1・-2)雇用保険の失業給付(基本手当など)を受けるために必要な書類です。厚生労働省のリーフレットでは、会社が「離職票交付なし」で届け出ると離職票が発行されないため、失業給付を希望するなら「交付あり」で届け出るよう会社に依頼する、と案内されています。会社の届出期限は離職日の翌々日から10日以内とされ、手続きのあとに届くため、最終出社日に渡されるとは限りません
源泉徴収票長野労働局のガイドでは「次の就職先での年末調整、または確定申告に必要」とされています。所得税法第226条第1項には、年の中途で退職した人については、退職の日以後1月以内に交付する、と定められています
年金手帳・基礎年金番号通知書基礎年金番号を確認するための書類です。会社に預けている場合は、返してもらいます(一般的な備え)。違いは入社時に必要な書類と手続きで説明しています
退職証明書労働基準法第22条第1項は、退職した人が、使用期間、業務の種類、その事業における地位、賃金、退職の事由について証明書を請求したときは、会社は遅滞なく交付しなければならないと定めています

最後の給与や積み立てなどについては、労働基準法第23条第1項に、退職の場合に権利者の請求があったときは、7日以内に賃金を支払い、積立金、保証金、貯蓄金その他名称のいかんを問わず労働者の権利に属する金品を返還しなければならない、という定めがあります(e-Gov法令検索で確認)。退職金の有無や金額、支払時期は、就業規則や賃金規程で確認してください。住民税の支払い方法は、長野労働局のガイドで、退職前に確認しておくことが必要とされています。企業型確定拠出年金は転職・退職のときの退職金と企業年金、退職後の手続きの全体像は退職に伴う手続きと、退職後に使える制度まとめで説明しています。

⑦ 最終出社日までに揉めないために|合意・記録・相談先

退職日や有給休暇の使い方は、口頭だけで進めると、あとで認識が食い違うことがあります。一般的な考え方として、次のような形で残しておく方法があります。

会社と意見が分かれ、話し合いで進まないときは、一人で判断せず、公的な窓口に相談できます。厚生労働省の「総合労働相談コーナーのご案内」(2026年10月時点で確認)には、次のように示されています。

📞 総合労働相談コーナー(厚生労働省の案内より)
  • 解雇、雇止め、いじめ・嫌がらせなど、あらゆる分野の労働問題を対象に、ワンストップで相談や情報提供を行っています
  • 面談または電話で対応し、予約不要、利用は無料で、プライバシーの保護に配慮した対応とされています
  • 各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内などの378か所に設置され、土・日・祝日・年末年始は閉庁です

退職届を受け取ってもらえないときは退職を伝えたら引き止められたとき、ハラスメントが退職の理由のときは職場のハラスメントで転職を考えるとき、自分で伝えることが難しいときの選択肢は退職代行サービスとは?、辞めるかどうかの整理は転職して後悔しないためにが参考になります。

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📌 まとめ

  • 最終出社日は最後に出社する日、退職日は雇用契約が終わる日。「最終出社日」を定めた条文や公的な案内は確認できず、手続きの基準になるのは主に退職日。有給休暇を使うと、2つの日付はずれる
  • 退職日を決める出発点は就業規則の申し出の期限。期間の定めのない雇用は、民法第627条第1項で申入れから2週間で終了するとされ、厚生労働省は一定の予告期間を見込んだ手続を求めている
  • 厚生労働省は、退職日をもって年次有給休暇の権利は消滅し、退職間近に残りを使い切る申請には会社は時季変更権を行使できず、退職日を遅らせる打診に応じるかは労働者に委ねられている、と説明している
  • 健康保険・厚生年金保険の資格喪失日は「退職日の翌日」。厚生年金保険料は、月の途中の退職なら資格喪失日が属する月の前月分まで、月の末日の退職なら退職した月分まで。傷病手当金などを受けているときは、退職日が条件に関わる
  • 引き継ぎの内容や期間を定めた公的な資料は確認できなかった。業務の一覧や進行中の案件、最終出社日以降の連絡のルールなどを整理するのは、一般的な備え
  • 返すもの:有効期限内の資格確認書(家族分も)、社員証、貸与品など。受け取るもの:雇用保険被保険者証、離職票(希望を伝える)、源泉徴収票、年金手帳または基礎年金番号通知書、退職証明書(請求したとき)など
  • 3つの日付は、話し合ったあとにメールなどで残す。意見が分かれたときは総合労働相談コーナー(無料・予約不要)に相談できる
参考にした公的機関の情報

※2026年10月に確認した内容です。協会けんぽの返却に関する案内は支部ごとに掲載されており、健康保険組合などでは取り扱いが異なる場合があります。法令や公的な案内は、改正や見直しで変わることがあります。最新の内容は、会社の人事・総務、ハローワーク、年金事務所、健康保険の窓口などでお確かめください。

※本記事は、最終出社日・退職日の考え方と、退職前後の手続きについて、公的機関の案内を整理した内容です。個別の退職日や有給休暇の可否の判断、法律相談は行っていません。ご自身の状況については、各窓口にご相談ください。