【PR】この記事にはプロモーション(広告)が含まれています。

退職後の国民健康保険と国民年金|失業したときの保険料の軽減・免除の制度

サイト管理人
サイト管理人
転職1回・転職活動3回を経験。実体験をもとに情報をお届けします。
退職して次の仕事が決まっていない期間は、収入が減る一方で、国民健康保険や国民年金の保険料の通知が届くことがあります。「払えないときはどうなるのか」と不安になる方も少なくありません。失業した人の負担を軽くする制度として、国民健康保険の「非自発的失業者の保険料の軽減」と、国民年金の「失業等による特例免除・納付猶予」があります。この記事では、この2つの対象の考え方、手続きの窓口、免除した期間の年金への影響、あとから納める「追納」までを、厚生労働省・日本年金機構・自治体・e-Gov法令検索の公開情報を確認し、わかった範囲で整理しました。保険料の金額の試算や、「どの方法が得か」という判断はしません。退職後の手続き全体は退職に伴う手続きと、退職後に使える制度まとめ、在職中か退職後かは転職活動は在職中・退職後どちらがいい?で説明しています。
⚠️ はじめにお読みください
この記事は、2026年10月に確認した厚生労働省、日本年金機構、自治体(東京都の江戸川区・杉並区の例)、協会けんぽ、e-Gov法令検索の公開情報をもとにした、一般的な解説です。あなたが軽減や免除の対象になるかの判断、保険料の計算、税務・社会保険の個別の相談をするものではありません。対象になるかどうかは、離職の理由、年齢、世帯の状況などをもとに、市区町村、年金事務所、ハローワークが判断します。国民健康保険は窓口が市区町村なので、書類や手続きの細かい点は自治体で異なる場合があります。保険料の額や基準は年度ごとに変わります。ご自身の場合は、窓口でご確認ください。

① 退職後の健康保険と年金|まず選択肢を整理する

退職日の翌日に次の会社へ入社しない場合、健康保険は「任意継続」「国民健康保険」「家族の被扶養者」のいずれか、年金は国民年金の第1号被保険者(自分で保険料を納める)か、配偶者の扶養に入る第3号被保険者(自分では納めない)になるのが一般的です。全体像は退職に伴う手続きの記事、育休・産休中に退職する場合は育休中に転職・退職を考えるときで整理しています。

選択肢 公的な案内で確認できた点 軽減・免除との関係
任意継続協会けんぽの案内では、退職日の翌日から20日以内に申請します次章からの「軽減」は国民健康保険の制度です。任意継続の保険料は、加入していた健康保険に確認してください
国民健康保険市区町村の窓口で加入の届出をします。江戸川区の案内では退職後14日以内です離職の理由によっては、保険料の軽減の対象になる場合があります
家族の扶養日本年金機構の案内(2026年9月30日更新)では、被扶養者の年間収入は原則130万円未満などの条件があります。雇用保険の失業等給付も収入に含まれ、基本手当(日額3,612円以上)の支給が始まると扶養削除の届出が必要とされています年金は第3号被保険者になり、自分では保険料を納めません。条件は加入先の健康保険で異なる場合があるため、家族の勤務先に確認してください

保険料は、どの方法でも前職の給与、住んでいる自治体、家族の人数などで変わります。この記事では、金額を比べたり、どれが有利かを判断したりはしません。

② 国民健康保険の「非自発的失業者の軽減」とは

自治体の案内では、倒産や解雇などで失業した方(特定受給資格者)や、正当な理由のある自己都合などで離職した方(特定理由離職者)が国民健康保険に入る場合、前年の給与所得を100分の30として保険料を計算する軽減制度があるとされています(江戸川区・杉並区の案内)。保険料そのものが30%になるのではなく、計算に使う「前年の給与所得」を30%とする仕組みです。

この仕組みは、e-Gov法令検索で確認した国民健康保険法施行令の第29条の7の2(現行の条文)に定めがあります。対象は雇用保険法の「特定受給資格者」と「特定理由離職者であって受給資格を有するもの」、期間は離職の日の翌日の属する年度の翌年度の末日までです。雇用保険法では、特定受給資格者は、倒産や事業の縮小・廃止に伴う離職、解雇(自己の責めに帰すべき重大な理由によるものを除く)など(第23条第2項)、特定理由離職者は、期間の定めのある労働契約が満了して更新されない場合(本人が更新を希望したのに合意に至らなかった場合に限る)などのやむを得ない理由による離職(第13条第3項)とされています。

どの離職理由が当たるかは、ハローワークが判断します。厚生労働省のページでは、離職理由の最終的な判定は受給資格の決定のとき、本人への確認と調査を経て行うと説明されています。受給資格者証に書かれた離職理由を確認してください。ハラスメントによる離職は職場のハラスメントで転職を考えるとき、自己都合と会社都合の違いは退職に伴う手続きの記事で説明しています。

項目 自治体の案内(江戸川区:2026年8月17日更新、杉並区:2025年4月1日更新)
対象離職日現在65歳未満で、雇用保険受給資格者証または受給資格通知の「離職理由」欄の番号が11・12・21・22・23・31・32・33・34のいずれかの方(番号の案内は自治体で異なる場合があります)
軽減の内容前年の給与所得を100分の30として計算します。高額療養費などの所得区分の判定も同様とされています
軽減されないもの給与所得以外の所得。受給資格者証の右上に「特」「高」の表示がある方(特例受給資格者・高年齢受給資格者)は該当しません
期間離職日の翌日の属する月から、翌年度の3月31日まで

③ 軽減を受けるための手続きと、注意したい点

軽減は自動では適用されず、届出が必要とされています。自治体の案内に沿った一般的な流れは次のとおりです。

  1. ハローワークで受給資格の決定を受け、「雇用保険受給資格者証」(または「雇用保険受給資格通知」)の交付を受けます
  2. 国民健康保険の加入の届出を、退職後14日以内を目安に行います
  3. 受給資格者証が届いたら、市区町村の国保窓口で軽減の届出をします
⚠️ 「加入の届出」と「軽減の届出」は別々です
受給資格者証の交付はハローワークの手続きのあとなので、先に加入の届出を済ませ、軽減の届出は受給資格者証が届いてから早めに行う順番になります。届出が遅れると、軽減できない期間が出る場合があるとされています。

④ 国民年金の保険料免除・納付猶予|失業等による特例

国民年金(第1号)の保険料は、納付対象月の翌月末日までに納めます(国民年金法第91条)。令和8年度は月額17,920円とされています(日本年金機構、2026年4月1日更新)。収入が減って納めるのが難しいときのために、免除(全額・4分の3・半額・4分の1)と納付猶予(20歳以上50歳未満で、本人・配偶者の前年所得が一定額以下)があります(同機構、2026年10月16日更新)。通常は前年の所得で審査され、全額免除と納付猶予の基準は「(扶養親族等の数+1)×35万円+32万円」の範囲内とされています。

失業等による特例免除

日本年金機構の案内では、失業・倒産・事業の廃止などの事実を確認できたときは、前年所得にかかわらず、免除・納付猶予を受けられる特例があるとされています。書類は、離職票のコピー、またはハローワークの受給資格者証・受給資格通知のコピーなどです(事業の廃止などの場合は別の書類)。

📝 特例免除で押さえたい点(日本年金機構の案内より)
  • 世帯の状況も見られます:世帯主や配偶者がいる方は、その方が所得の要件を満たしているか、失業等の特例に当てはまっている必要があります。本人が失業していても承認されない場合があります(国民年金法第90条第1項のただし書きにも同じ趣旨の定め)
  • 免除の始まり:失業等のあった月の前月から。失業した日は離職日の翌日です
  • さかのぼり:申請時点から2年1か月前までの期間が申請できます
  • 毎年度の申請:申請書1枚で申請できるのは7月から翌年6月までの1年度分。特例免除の承認を受けた方は、翌年度も申請が必要です
  • 申請先:住所地の市区役所・町村役場の国民年金担当窓口、またはお近くの年金事務所。郵送や電子申請も案内されています

離職票は、ハローワークに提出すると返却されません。札幌圏のハローワークのQ&Aでは、後日交付される受給資格者証の写しでも区役所の手続きができること、離職票が必要な方は提出前にコピーを取っておくとよいことが案内されています。

なお、国民健康保険の軽減は離職理由の番号で対象が示されています。一方、日本年金機構の案内には、自己都合か会社都合かで特例の対象を分ける記載は、確認した範囲では見当たりませんでした。ご自身が対象になるかどうかは、窓口でご確認ください。

学生納付特例との違い

学生の方は免除・納付猶予制度の対象外で、別に「学生納付特例制度」があります。学生納付特例は、配偶者と世帯主の所得審査がなく、申請書1枚で申請できるのは4月から翌年3月までの1年度分です。どちらも追納の対象です。

⑤ 免除・猶予を受けた期間の年金と、追納のしくみ

免除や納付猶予が承認された期間は、「未納」とは扱いが違います(日本年金機構、2026年10月16日更新)。

期間の扱い 老齢基礎年金の受給資格期間 老齢基礎年金の年金額 障害・遺族基礎年金の受給資格期間
納付算入反映算入
全額免除算入反映(全額納付の2分の1)算入
納付猶予算入反映されない算入
未納算入されない反映されない算入されない

一部免除は、免除の種類ごとの割合で年金額に反映されます。全額免除の割合は、平成21年3月分までは3分の1です。老齢基礎年金を受け取るには、納付済期間と免除期間などを合わせて10年以上が必要とされています。未納のままだと、障害や死亡のときに障害基礎年金・遺族基礎年金を受け取れない場合もあります。納付が難しいときは、未納にせず窓口で相談してください。

追納(ついのう)のしくみ

追納するかどうかは、家計の状況で変わる判断です。この記事では、すすめることも見送ることもしません。気になる場合は、年金事務所で相談してください。

⑥ 退職後の手続きの期限と、書類の集め方

手続き 窓口 期限・時期の目安 主な書類(案内で確認できたもの)
国民健康保険の加入市区町村の国保窓口退職後14日以内(江戸川区)職場の健康保険をやめた証明書、マイナンバーが確認できるもの、本人確認書類
国保料の軽減の届出市区町村の国保窓口受給資格者証が届いたら早めに受給資格者証または受給資格通知(原本)など
国民年金の加入(第1号)市区役所・町村役場退職日の翌日から14日以内基礎年金番号通知書など、またはマイナンバーカード。退職直後は、離職票など資格喪失日を証明できるものが必要な場合があります
年金の免除・納付猶予の申請市区役所・町村役場、年金事務所申請時点から2年1か月前まで離職票または受給資格者証のコピーなど
年金保険料の納付納付書・口座振替など納付対象月の翌月末日―

期限に間に合わなかったときの扱いは、自治体や制度で違います。江戸川区の案内では、職場の健康保険をやめた証明書の発行が遅れているなどの理由があれば、14日を過ぎても手続きができ、書類がそろい次第すみやかに届出をするよう示されています。この証明書は、勤めていた会社や、加入していた健康保険に確認します(入社時に必要な書類と手続きでも触れています)。

⑦ 保険料の負担が心配なときの相談先

軽減に当てはまらない場合でも、国民健康保険法の第77条には、市町村は条例の定めるところにより、特別の理由がある者に対し、保険料を減免し、またはその徴収を猶予することができる、という定めがあります(e-Gov法令検索で確認)。対象や申請の方法は自治体で異なるため、市区町村の国保窓口で相談してみてください。

相談先の目安は、国民健康保険が市区町村の国保窓口、国民年金が市区役所・町村役場の国民年金担当窓口か年金事務所、離職理由や受給資格者証がハローワークです。早く就職が決まったときは再就職手当の記事、退職金や企業年金は退職金と企業年金の記事が参考になります。納付した国民年金保険料は、全額が社会保険料控除の対象になるとされています(日本年金機構)。

保険料が不安で、条件をよく確認しないまま転職先を急いで決めたくなることもあります。制度や相談できる窓口があることを知っておくと、少し余裕を持てるかもしれません。迷うときは転職して後悔しないために、気持ちの面で負担が大きいときは転職活動がつらいときも参考にしてください。

広告(PR)
退職後のお金や次の仕事の不安を、ひとりで抱え込まないために

お金や手続きの不安が大きいとき、相談先のひとつとして転職エージェントに話を聞いてみるという方法もあります。広告主の紹介によると、ユメキャリAgentは、大手企業の現役の面接官が運営している転職エージェントとのことです。ただし、国民健康保険料の軽減や国民年金の免除は、離職の理由や世帯の状況などをもとに、市区町村や年金事務所が判断します。サービスの利用がそれらに影響するかどうかも含め、公的な窓口で確認してください。サービスの内容や対象、利用条件は公式サイトでご確認ください。

ユメキャリAgentについて見てみる →
退職後の手続きを順番に確認したいときは

健康保険・年金の切り替えや、基本手当(失業保険)の受け方など、退職前後の手続きの全体像をまとめています。

退職後の手続きの全体像を見る →

📌 まとめ

  • 退職後の健康保険は「任意継続」「国民健康保険」「家族の扶養」、年金は国民年金の第1号(自分で納める)か第3号(扶養)。国民健康保険は退職後14日以内(江戸川区)、国民年金の加入は退職日の翌日から14日以内が目安
  • 国民健康保険の「非自発的失業者の軽減」は、特定受給資格者や、受給資格のある特定理由離職者が対象で、前年の給与所得を100分の30として保険料を計算する仕組み。届出が必要で、受給資格者証などを持って市区町村の窓口へ行く。届出が遅れると軽減できない期間が出る場合がある
  • 国民年金は、失業等の事実を確認できると、前年所得にかかわらず免除・納付猶予を受けられる特例がある。世帯主や配偶者がいる場合は、その状況も見られる。2年1か月前までさかのぼれ、毎年度の申請が必要
  • 免除・納付猶予の期間は、未納と違い受給資格期間に算入される。納付猶予は年金額に反映されない。承認から10年以内なら追納もできる
  • 対象かどうか、金額、手続きは、市区町村・年金事務所・ハローワークの窓口で確認する。特別の理由がある場合の国保料の減免・徴収猶予の制度もある
参考にした公的機関の情報

※2026年10月時点で確認した内容です。国民年金の保険料や免除の基準、国民健康保険料の軽減の取扱いは、年度ごとや自治体ごとに改定・変更されることがあります。最新の情報は、市区町村・年金事務所・ハローワークの窓口でご確認ください。

※本記事は、公的機関の案内をもとに、退職後の国民健康保険・国民年金の保険料の軽減・免除を整理した一般的な解説です。対象になるかの判断、保険料の計算、税務・社会保険の個別相談は行っていません。ご自身の場合は、各窓口でご確認ください。